清内路の郷土料理


 破竹(はちく=竹の子の種類で孟宗竹の後からでてくる細い竹)が出だして、ホウの葉もいい大きさ、きんぎょはこの時が来るのを待っていました。

 私の住む清内路村には「ほう葉寿司」という郷土料理がありこの時期に作ります。具は竹の子、シャケ缶詰、しいたけをそれぞれ煮たものに金糸卵です。センターの庭にもほう葉の木があるのでさんとあっくんに登って切ってもらいました。

 作り方は簡単。ほう葉の上に酢飯をのせて丸く形どり、桜でんぶのように甘く味付けした鰹節を全体にまぶし具をのせていきます。彩りに紅しょうがを添えると見た目にもきれいですが、園生が食べるには好みも分かれるので今回は入れませんでした。今日は食当さんだけでなく全員に声かけてみんなでほう葉寿司を作りました。
 山の寿司なので地味だし正直こども好きする具材ではないかなと思います。が、食べてみるとこれが甘い味付けでまた酢飯が食欲をそそるのです。「おいしい」という声が聞こえて私もひと安心。
 ほうの葉はお皿変わりになるだけでなく殺菌作用もあります。残ったものはあいちゃんが食べ、皿代わりにした葉は畑の畝にまきます。腐れば肥料に、腐る前は雑草よけになります。私達も洗いものが少なくてすむし、ラッキー!一石二鳥どころじゃないですね。

きんぎょ