丸黒山から奥千町へ


登って下りて、登りつづけて・・8時間の歩行

 そして見えてきた、乗鞍のいただき。


 白山見晴からスタートの3日目。気持ちよい青空が頭上に広がります。
今日は最も長い距離を歩く日。しかしみんなはどんどん進みます。
中にはつらくてばててしまった子、あまりのつらさに泣き出してしまった子も
いました。でも、班の仲間が、リーダーさんが支えます。励まします。
「30分あるいて10分休憩のペースを15分歩いて5分休憩のペースに変えよう」
「弱まっている子のペースにあわせよう」
「泣いていいよ。でも歩くのをやめないようにしよう。歩けば、ゴールにつく。
歩かないとつかないよ」
山登りはシビアです。でもだからこそ、仲間のありがたみが染みてきます。
自分の力、それから仲間の力。それをつつむ自然の力。
それぞれが響きあい、泣いて笑って、歩き続けます。


↑写真は下千町にて。お昼休みの一こまです。

こどもたちのがんばりは感動的でしたよ。
予定では午後6時30分到着を見込んでいたのですが、
3時間も早く目的地である奥千町にたどり着きました。
そこは激しく流れる雲の中。
「雲の中なんて初めて!」
というこどもももちろんいました。

避難小屋の周りにテントを設営し、食事づくり。
食事をとって寝る準備を進めていると、雲が切れ、また天に青空が広がります。
ほどなく、夕日の時間に。
あまりの美しさに、みんな疲れもわすれてテントから飛び出し、
しばし雄大な景色を味わいました。


そして夕のつどい。
今日はタグの誕生日だったので、
みんなでハッピーバースディを歌いました。

明日はいよいよ山頂アタック。
泣いていた子も笑顔で、明日のがんばりを誓っていました。 


それにしても、こどもたちを応援し続けてくれた
学生リーダーさんには感謝感謝です。


くずてつ