なみあい夏キャンプ アドベンチャーコース活動報告


一日目
アドベンチャーコースは良い天気の中、幕を開けました。抽選で当選した12名の参加者と山村留学生1名の13人の子供達ではじまりました。始めの会ではいつもの注意事項に加えて、メンバー一人一人自己紹介を行いました。アドベンチャーコースでは、子供達とリーダー達がみんなで一つのチームとなります。All for One,One for All を心掛けます。
また個々の挑戦が続く三泊四日でもあります。毎年掲げているテーマ「1歩を越える勇気」を今年のメンバーにも伝えました。もうダメだというところから、あと1歩だけ踏み出してみようということです。



最初の冒険はクライミングです。登りの得意、不得意はあっても、誰でも登っていくうちに必ず自分の限界に出会います。そういう場面で次に向かって手を伸ばせるかどうか、そういった葛藤が垣間見えます。みんなの応援の声で動き出せる子もいます。動きたかったのに、動けなかった子もいます。そういったうまく行かないことも含めて良いのですが経験ができたと思います。
ライミングを終えて、おやつを食べながら、銀河もみじキャンプ場へ向かいます。



夕食を食べ、片付けは自分達で行い、明日のシェルター作りのためにロープワークのトレーニングをします。
ふた結び、まき結び、自在結び、本結びなどを学びました。
寝る前の全員で手を繋いで、その日感じたことを話していきます。初日なので恥ずかしさもあり、ずいぶん時間がかかりました。「友達ができるか心配だった」「一日目なのにずいぶん仲良くなれて良かった」などの感想が聞かれました。
今夜はバンガロー泊です。

二日目
まずは朝御飯を食べました。大きなミヤマクワガタを食堂の外壁で見つけました。立派ですね。

今日最初の挑戦はラフティングです。
天気も良く、ちょうど良いコンディションでした。瀬を乗り越えていくだけではなく、様々な遊びをして楽しみました。

途中、岩から川へ飛び込むということもしました。楽しくて、2回挑戦状する子もいたり、飛べなかった子もいたりと、色々な気持ちがあったようです。

浪合神社にお参りと、きもだめしの下見に行きます。

昼食、温泉をすませ、いよいよシェルター作りです。







これがとてもワクワクするんです。3グループに分かれてブルーシートとロープで設営をしていきます。まずは場所選びから。ねころがれそうな場所、そしてロープを張れそうな場所を選びます。
二つのチームの希望場所がかぶったのですが、じゃんけんで上手に決めていました。また道具にも限りがありましたがうまく貸し借りをしておりました。
タープは雨水がたまらないように角度を考えながら張ります。昨日学んだロープワークが役にたちます。
タープを張りつつ、平行してお手製のかまどを作っていきます。今夜の飯盒を炊くためです。薄暗くなったころすべての班がタープを張り上げ、飯盒を炊きあげることができました。

それぞれタープやカマドに個性や工夫が見られました。

夕食はお馴染みダッチオーブンで作った、ジャガイモと鶏肉のてりてり焼きです。みんなが炊いたご飯で美味しく食べました。

夕食後は浪合神社に肝試しに行きました。ルールはもうダメだという所から、1歩だけ足を踏み出して帰ってくるです。

夜の振り返りで「明日もこのカマドで飯盒を炊きたい」「協力できて良かった」「肝試し、泣いてしまったが、自分なりに頑張れた」などの話が聞かれました。

今夜はシェルター泊です。ワクワク!

三日目
朝から飯盒炊飯をしました。飯盒炊飯へのモチベーションが高いです。自分達で作ったかまどなので一層使いたくなりますね!

アドベンチャー川遊びに出発です。崖をおりて、渓谷の中へ。
涼しい浪合の中でも、ここは一段と冷ややかな空気です。水はいつもより増水しています。沢をさかのぼり、岩壁を登ります。








少し進んだところで、川の流れにさえぎられ遡上できなくなり、滝への到達を断念。
帰りはウォータースライダーや飛び込みを楽しみながら、戻りました。飛び込みも飛び込めた子と、飛び込めなかった子と色々でした。今回は増水していたのでいつもより難易度が高かったかもしれませんね。
砂浜でお湯をわかして、カップラーメンを食べます。これが美味しいんです!
帰り道に夕立のような雨が振り出しました。帰って急いで干していた寝袋をしまいましたが、すでにずぶぬれ、シェルターも程度の差があれと、どのシェルターも寝るのは難しそうな感じに浸水していました。が、壊れていたタープはありませんでした!シェルターの出来が試され、いい学びになった雨でした。シャワーやおやつタイムのあとには雨上がりという難しい状況の中で飯盒炊飯です。チームワークが重要です。
雨上がりの山がキレイです。

夜はみんなが炊いたご飯とバーベキューで冒険からの生還記念パーティをしました。焼肉を食べたり、マシュマロを焼いたり、将来の夢を話してみたりと、3日一緒に冒険した仲間ならではの空間があじわえました。


今夜はシェルター泊ができないので、バンガロー泊になりました。来年参加する子達はこの経験を来年に生かしてくださいね!

4日目
今日も朝から飯盒炊飯です。飯盒炊飯をしたいという気持ちがとても強く感じます。頼もしいですね。シェルターの片付けも並行して進めます。跡を残さないようしっかり片付けます。
飯盒に時間がかかったので遅めの朝ご飯を食べたら、濡れてしまった寝袋の後始末も行います。自分たちのことは自分たちで後始末をします。

片付け終わったら川遊びへGO!




二か所の川でそれぞれに適した遊び方で川を満喫しました。おまけに天気がとっても良くて川遊びの条件としては最高でした。潜って遊んだり、浮き輪で流れて遊んだり。楽しかったです。
 遅めの昼食を食べて、シャワーを浴びて、荷物片付けをします。

野菜収穫もしました。畑に行ってもぎたてキュウリを味噌につけて食べました。みずみずしくて、美味しいんです!
 毎朝晩に行っていたブリーフィングも最後となりました。最初はなかなか発言できなかった子もしっかり自分の気持ちをコメントしています。今回経験した、できたこと、できなかったこと、難しかったこと、楽しかったこと、仲間のことなどを自分の中で消化できているなと感じました。「来年も参加したい」という声もたくさん聞かれました。

 良い仲間と、良い時間を過ごせたアドベンチャーキャンプでした。

職員 近藤裕佑(ちゃづけ)

ちゃづけ(NPO法人 なみあい育遊会 職員 近藤)