第18期園生代表挨拶

私はこの作文をみんなで過ごす最後の夜に書きました。
 もうすぐ、私の6年間のセンター生活が終わろうとしています。学校の終業式の日の帰り道「もうこの道も歩くことはないのか・・・。」としみじみおもいながら帰って来ました。
何もかもに、最後、最後と付いていたけれど、そんな気はまってくせず、今になってようやく、終わるんだと実感しています。
 長いようで、あっという間にかけぬけたこの6年間。この浪合で、阿智村で沢山のことを学びました。この通年合宿へ来る前は、洗濯も、食事つくりも手伝い程度で、自分ではできませんでした。しかし、今となっては、逆に自分で作って弟に手伝ってもらうようになっています。
 いつもやっている洗濯も、自分でやるのが当たり前になりました。
 毎日、大人数での生活に、やはり、最初は戸惑いました。でも生活していくにつれて、相手のことを知ることができて、もっと知りたい、もっと仲良くなりたいと思うようになりました。大人数なら、たくさんの考え方や、思いがあります。それによって、相手の気持ちを考えること、困っていたら助けてあげるという思いやりの心も、この通年センターが教えてくれました。
 そして、春、ツーリングキャンプ、夏、八ヶ岳と色々な挑戦をして「やってみよう」というチャレンジ精神も教えられました。私は、6年間もたくさんのことを教えてくれたこの通年センターを、この浪合を、第2のふるさとだと思っています。
 今年から、阿智中と統合して阿智中に通うようになり、よく聞かれる事があります。「なんでわざわざこんな田舎に来たの?」とよく聞かれました。そのつど、私は「自然が好きだから!」と答えました。でも、それだけではありません。浪合や阿智の人たちの温かさや、明るさ、元気、そして、お互い協力し合っているというのが、とても伝わってくるところが、私はとっても大好きです。東京や都会にはない良さがここにはある、と思います。

 これから、東京で新しい生活が始まります。
 浪合や阿智で学んだことを大切にしていき、これからもがんばっていきたいと思います。
 村長さんはじめ、村のみなさん、議会のみなさん、浪合小学校、阿智中学校の先生方、そして、わたしの大好きな浪合地区のみなさん、そして、森も、空気も、星も、水も、雪も。今まで、本当にありがとうございました。
 そして、これからもよろしくお願いします。

第18期浪合通年合宿園生代表