アドベンチャーキャンプ3日&八ヶ岳キャンプ、終了!


 本日で八ヶ岳アドベンチャーキャンプが無事終了しました。
 重い荷物を背負っての本格登山キャンプ。そもそも重い荷物を背負ったことが無いような子どももいたので、登山初日の八ヶ岳山荘から行者小屋までの道のりで既に泣いてしまった子が複数出ました。でも、チームの力は強いものです。支え合い、励まし合い、また荷物を分かち合い、全員が無事、到着することができました。

 二日目は10時間以上歩きます。それも山道を、です。強烈な登り、ふつうだったら「危ないから行ってはイケマセン」なんていわれそうな岩場、断崖絶壁の鎖場もあります。途中で腹痛に襲われた子が出ました。岩場の下りでなかなか一歩が出ない子も出ました。・・・その結果、あるチームは予定より1時間半もの遅れが出てしまいました。刻々と日が暮れてきます。
 でも。全パーティが協力して、遅れたチームをいろんな方面から支えます。懐中電灯を集めて途中で待機する人。遅れた班の夕食をつくってあげる人。トランシーバで支援の状況を伝え、後どれくらいでゴールできるかを伝えて鼓舞する人。
 最後のチームが到着したときに、わきあがる万歳の声。はじける笑顔。
 あの時食べた餅入り味噌ラーメン、おいしかったなあ。

 最後の感想発表で、初めてこのキャンプに参加した2年生の子は「全部歩けてよかった」と言いました。二度目の参加になった4年生の子は「今回は他の人のサポートができてよかった」と言いました。幾度も参加したことのある中3の子は「やっぱり今回も楽しかった」と言いました。

 このキャンプは、自分を発見するキャンプでもあります。そしてその楔を打つキャンプでもあります。

「ぼくはこんなことまでできるんだ」

 そうです。そうなんです。あなた方の力は、あなた方や、もしかするとあなた方のご両親が思っているよりも、もっともっとすごいのです。そしてあなた方の力は毎日少しずつの積み重ねてたくましさを増し、賢さを増し、1年たてば自分でそうとわかるくらいにきっちりとした成長を刻むのです。
 それを発掘するための一歩一歩で、それを刻むための一歩一歩で、あなた方は赤岳を、横岳を、硫黄岳を登ったのです。

 天気は、残念ながら、ずっと曇でした。雨が降らなくて幸いでしたが、しかし雄大なパノラマの風景はほとんど見る事ができませんでした。
 でも、みんなの汗、涙、そしてそれらを乗り越えたときのたくましい笑顔はたくさん見る事ができた。そのことの素晴らしさを強く感じることができた今年の八ヶ岳アドベンチャーキャンプでした。

※この写真は、ほんのわずか、雲が切れて赤岳から横岳まで(横岳は雲にだいぶ隠れていますがw)の眺望が広がったときにすかさず撮影した貴重な1枚です。

くずてつ