森のつどい・冬山キャンプ、天気に恵まれ、終了


夕日も、星空も、朝日も、そしてみんなの頑張りも

 見事だったキャンプです。
 早朝4時に起床して、蛇峠山頂に向かいます。
南の空にはさそり座が昇っていました。アンタレスが輝いています。
冬型の気圧配置と放射冷却の影響で気温は相当低く、
マイナス15度ほどでしょうか。
山頂の展望台では風が吹き抜け、本当に身も凍る思いです。
泣いてしまう子も出ました。
その涙も、頬で凍ってしまいます。
 凍りついたパンをしがみ、かじかんだ手でカップラーメンを
すすり、なんとかエネルギー補給をします。
 そんな時、南アルプスの山際がキラっと光り、太陽が昇りだします。
見事な、美しい日の出でした。放射冷却の厳しい寒さを味わわないと、
この見事な日の出は見られなかったに違いありません。
雲ひとつない空に、黄金の太陽がなんと力強く、気高く見えたことか。
日の光が体に心地よく、なんとなく勇気がわいてきます。 
 食事が済んだら、下山です。
スキーで下る子、そりで下る子、みんな思い思いのスピードで
くだります。
 馬の背にはすぐつきます。馬の背は太陽の光がさんさんと照りつけ、
氷点下であることは間違いなかったのですが、
私たちにはとてもあたたかく感じることができました。
幸せな時間です。泣いていた子も笑顔に戻っています。
 ややあって、撤収開始、そして宿木の湯へ。
入浴後、遊楽館に戻ってカレーライスを食べます。
デザートのプリンが「帰ってきたあ」という感激を増幅させます。
午後は荷物の片付け、ふりかえり、おわりの会と進み、
リーダーのお姉さんや講師の先生たちとお別れです。
森のつどいに参加したたくさんのこどもたち、
それから多くの協力者のみなさん、本当にありがとうございました。

くずてつ