八ヶ岳登山


   全員無事

登山初日。
6時起床、あさづくり、朝食、パッキング最終調整をして、バスに乗り込みます。
雨は、降ったりやんだり。今日は浪合より長野県中部の天気の方が若干良い予報なので、期待。
三日間、ほぼ同じような天気予報が出ています。
10時半ころ、八ヶ岳山荘に到着し、昼食分配をうけ、班ごとに準備をすすめます。
整った班から出発。
くずてつ先頭、ころ、かのっち(皇學館大學の先生)、きむ、ガクチョー(志学館大学の先生)の5人の本部スタッフの間に班がはいって、行者小屋を目指します。
見上げると、こぼれそうな曇り空。
最初の1時間は林道ですが、あとの4時間は沢筋の山道。
重たい荷物を背負ってののぼりは、たしかにキツい。
ましてや初参加のこどもには、初めて見る景色の中で、いつつくかもわからない登りは、
精神的な圧迫ももたらしたことでしょう。
しかし。
歩かないと進まない。進まないと、到着しない。
もうやめた、といって投げ出したところで、どうにもならない。帰れない。
山登りは、ひとりぶんのひとりの力が急に現実味をおびて、自分にのしかかってくるのです。
でも。
「荷物、持ってやるよ」
「ペース、だいじょうぶか?」
「ゆっくりいくから、がんばって」
そんな声が心に響き、力になっていくことも事実。
ひとりぶんのひとりだからこそ、仲間のありがたさも痛感できるんでしょうね。

行者小屋はシーズンにつき、天候が万全でないにもかかわらず、たくさんの登山客でにぎわっていました。
くずてつが途中からペースをあげて小屋に先行し、キャンプ場の場所取りを行う必要があったほどです。
16時25分から16時55分までの間に続々と各班が行者小屋に到着。
途中で泣けてしまった子もいたようですが、小屋到着時はみんな晴れやかな顔でゴールインしたものです。
息を整えたら、すぐにテント張り。男子テント3、女子テント2の合計5張りを文字通り力をあわせて設営しました。
そして、夕食づくり。
本部はさくさく進めます(笑) できたらおいしく食べちゃいます。
それが見本となり、推進力になるからです。
今夜のメニューはたらこスパ。山で食べるとまたおいしい。

夜のつどいでは、学生リーダーさんたちが登山豆知識の披露、かのっちによる総括(アナ雪の歌まで飛び出した(笑))、ガクチョウによる明日の予定の確認をしてからの、
Fみんハッピーバースディ大合唱!

つかれた体の奥底に眠気がわきおこってきます。
テントに戻って、さあ、寝よう。明日元気でがんばろう。
「おやすみなさい」
子ども達のテントが落ち着いてから、リーダー会議。
そのころから、雨が、本格的に降り出しました。
この雨が、このキャンプの行方を大きく変えることになりました。
(つづく)



















16時55分、全員到着の連絡が入りました。

おしん