雪の中の農業当番
今日は午後から増築工事の工程会議に行って来ました。
工事は3月第一週目の週末ひっこしにむけて、寒い中、深い雪の中、着実に進めてくださっています!
雪のなかの作業といえば、今日の農業当番のこどもたちも、ヤギのえさやりを毎日夕方行います。遊楽館ぐらしになってから、残飯捨ても夕方の仕事となりました。残飯をすてにいく場所までやや遠くなり、そこに行くまでに林を挟むので、暗い朝に行くより夕方のヤギ当番といっしょに行った方がいいだろう、となったのです。
「おやつ食べたらいこう」
「いこう」
今日は寒いし、雪もどんどん降るし、前を向いて歩くのもたいへん。でも、おなかすかせたがっちゃんが待っています。
袋にキャベツの皮(飯田のスーパーなどで回収してきたキャベツの外皮)をつめ、小屋で一口大にちぎって、がっちゃんにやります。がっちゃん、大喜びでむしゃむしゃ食べます。キャベツをそのままやると、がっちゃん一口で食べられないので散らかしてしまうんですよね。そしてあんまり食べられなくてかわいそうなんです。
「ちぎってあげると、食べやすそうだね」
「そうだね」
自分で運んできた餌を、ちょっと手を加えて食べさせてやる。うれしそうに食べてくれる。それだけのことなんですが、なんだか心があたたまります。
そんなときに、畑に設置したコンポスタに残飯を捨ててきた残飯捨て係がヤギ小屋に顔を出してくれました。
「やー降るねえ」
「降るよねえ。」
残飯捨て係の子の、頭にも肩にも、雪がたっぷり積もっています。でも、彼の表情にはやりきった感が漂っています。
「さあ、帰ろう」
「帰ろう」
窓からあかりと笑い声がもれている遊楽館にむかって、薄暗くなった道を歩いていきます。
くずてつ