八ヶ岳登山2日目&アドベンチャーキャンプ1日目


今朝は4時起床。

朝食は移動食なので、出発準備優先で暗い中作業をし、5時に出発です。

各班、ザックは2個(リーダー除く)とし、交代で荷物を持ったりしながら、身軽な体で縦走にチャレンジです。
昨日と同様、班毎、先頭くずてつ、中盤かのっち(叶先生)、最後尾ガクチョウ(平田先生)で進みます。

暗い空は紫紺から群青へ移り、やがて蒼色となります。太陽が稜線から顔を出したときには、思わず歓声があがりました。


 阿弥陀岳鞍部まで1時間弱。登りきったら見える富士山は、今年もうっすらではありましたが、私たちを迎えてくれました。


 そこから中岳、ターン30ゾーン(赤岳のぼり)、岩場を越えて、赤岳山頂には8時ころの到着となりました。快晴です。



 30分弱休憩し、横岳を目指します。赤岳山頂から急なくだりを降り、岩場のアップダウンが続く横岳ゾーンに入ります。

このころから雲が出てきますが、雨をふらせそうな気配はありません。雲の中を歩く経験ができ、ちょっとした仙人気分を味わいます。


 岩場の上り下りをくりかえし、横岳ゾーンを通過します。そうすると山の様子は一変。なだらかな稜線へとかわります。が、くだりは厳しい傾斜です。コマクサの花を横目にしながらくだりきると、硫黄岳山荘が待っています。ここで昼食。先頭の班の到着がちょうど正午でした。

 手際よくお昼ごはん(パックご飯、レトルト牛丼、味噌汁、グレープフルーツ)をつくり、もりもり食べ、しっかり1時間休憩。この時間は雲が途切れ、強い日差しが私たちを照り付けていました。でも風は冷たいくらいでした。
 1時間の休憩後、硫黄岳山頂を目指して出発。なだらかな広い尾根を登ります。再びガス(雲)が私たちをつつみます。広い尾根でガスられると展望がきかず道を失いやすくなるのですが、この尾根には目印のケルンが高くつんであり、それを目で追いながら山頂を目指します。山頂付近には火山噴火口あとの爆裂火口壁があり、迫力ある姿を見せてくれました。


 硫黄岳からはひたすらくだります。ひざが悲鳴をあげはじめた子(大人も)もいます。がんばってくだります。赤岩鉱泉到着は15時半。そこからもう一山越えて、行者小屋に帰ってきたのは16時半から17時くらいでした。12時間にわたるチャレンジ山行となりましたが、けが人なく無事帰って来れました。
 みんなの顔には疲労の色がにじみますが、しかし、やりとげた充実感がほとばしります。
 
 汗をぬぐい、着替えをし、夕食づくり。夕食は餅入りラーメンです。じつに、じつにおいしかった。ええ、ほんとです。

 実はこの時間、猛烈な夕立があったのですが、私たちは屋根の下にいたので、若干の雨漏り以外、困ることはありませんでした。

 夜の帳がおりて、夜のつどい。ひとりづつ、登山の感想を発表します。全員、りっぱに発言することができました。足の筋肉はだいぶ疲れていますが、それと引き換えに、今年も大きな体験を感動や発見とともにすることができました。



くずてつ

アドベンチャーキャンプ始動!

10人のチャレンジャーがキャンプに集いました。

初めの会では、話を聞くだとか、返事をすること、仲良くすることの他に、このキャンプならではの目標を設定しました。
それは“たくましくなろう”という目標です。ハードな活動の中でたくましさを磨いてもらいたいという願いがありました。
そしてテーマは「一歩を越える勇気」です(今売れている本のタイトルですが、雰囲気がぴったりなのでテーマとしてかかげさせてもらいました)。人によって体力やメンタルの力は違うからできることに違いがあっていい、ただそれぞれが今自分が限界だと思う所から一歩踏み出そうというテーマです。

最初の活動はクライミングです。
怖さと闘い、ギリギリの体勢、腕力・握力から次の一手を伸ばせるかどうかが、より高みにたどりつく秘訣です。

みんな懸命な顔で壁にしがみついています。

どうしたら登れるか考えます。仲間の応援に力が湧きます。

そしてゴールにたどり着いた時の達成感はたまりません。

そしてさらなる高みに挑んでいきます。

ゴールできなかった子もより高い所にいけたり、高い場所に慣れたりとそれぞれの頑張る姿が見られました。

ライミングを終えておやつタイム。「活動がハードだから、おやつだけは豪華なやつをだすよ!」ということで、なかなか豪華なおやつをいただきます。

ちょっと休憩するともう遊び始めます。その元気の良さが頼もしいです。

続いてテント設営。次は子ども達だけで設営できるように丁寧に説明しながら設営していきます。夜のとばりがおりてきました。最後は懐中電灯で照らしながら作りあげました。

夕飯はそうめんをいただきました。お腹ペコペコで食べるごはんはおいしいですね。

続いて一日の振り返りを行いました。メモ帳に活動の感想などを書き、みんなの前で発表して自分の気持ちをシェアしました。

一日目が終わります。

ちゃづけ(なみあい育遊会職員 近藤裕佑)